先週は本校の人権旬間でした。そのことを踏まえ、12月全校朝会の講話では「区別と差別」と題したお話をしました。題材は、本市出身の偉人・荻野吟子女史です。荻野吟子女史が困難を克服し、日本初の女医となったことについては、夏休み直前集会(7月20日)の講話「郷土の偉人・荻野吟子 ~不屈の精神~」で既にお話しています。今回は、吟子女史が女性であるというだけで受けた、理不尽な差別、苦しみに焦点を当てた内容としました。
女性と男性は当然対等です。ただ、更衣室や浴室を分けるなどの「区別」はあって当然だと思います。しかし、「差別」は許されません。差別とは、本人の努力によってどうすることもできない事柄で、不当に低く扱われたり、不利益を与えられたりすることです。お話の中では、いくつかの例を挙げましたが、その一つが、日本だけでなく、世界で現在でも行われている女性差別の事例です。新聞の記事で取り上げられていた漫画「女の子がいる場所は」(やまじえびね)を取り上げました。
生徒には、女性差別だけでなく、様々な差別に気が付く目を養ってほしいと思っています。そしてそれを許さない心をもってほしいです。人権旬間にあたり、改めて人権の大切さを考えています。