先日発行したPTA広報誌「みしり野」の挨拶の中で、「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉を紹介しました。「啐」とは雛が内側から卵の殻をつつくことです。「啄」とは、その時に親鳥が外側から殻をつつくことであり、そのタイミングがぴったりと合うことを「啐啄同時」というのだそうです。この言葉を例に、家庭と学校とが、生徒の「啐」に関わる情報を共有することで、生徒にとって効果的な「啄」のタイミングをはかりたいものです、という趣旨のお話をしました。
この挨拶文を読んだ本校の職員が、こんなことを教えてくれました。外側から卵の殻をつつく「啄」を行うのは親鳥だけではなく、先に孵化した雛も、後からうまれてくる雛を助けるために卵の殻をつつくのだそうです。孵化の遅い雛は、身体が強くない可能性もあるかもしれません。自然界の奥深さを感じます。