本日、全校朝会がありました。校長講話は題して「たくさんの言葉 ひとつの言葉」です。言葉の学習の一例として、私自身の体験を以下のようにお話しました。
良質の言葉を通して、自分の生活が豊かになることがあります。私にとって、それは「麦秋(ばくしゅう)」という言葉です。今の時季、麦畑は一面美しい黄金色に染まっています。三尻中学校の周辺は昔から麦畑が多かったです。幼いころの私にとって、この情景は季節とのミスマッチ(初夏といえば青葉、でも麦は…)も相まって、印象に残るものでした。この情景を「麦秋」と表現することを知ったのは大人になってからでした。「麦秋」という言葉が、幼いころから見ていた美しくも不思議な情景であったり、自由に伸び伸びと畑のまわりを駆け回っていた思い出であったり…そういった全てを包み込み、保存してくれているように感じています。私は「麦秋」という言葉と出会い、心も豊かになりました。
また、講話の最後には校内掲示物「ひとつの言葉」にも触れました。生徒には、たくさんの言葉と出会い、生きて働く本物の学力を身に付けてほしいです。そして、ひとつの言葉を大切に丁寧に使える人になってほしいです。
